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第54話 応接室で、私を追い出す話が進んでいる

last update Tanggal publikasi: 2026-06-13 18:56:11

 週末の御門家は、以前より静かに見えた。

 けれど、その静けさは、何も起きていない静けさではなかった。

 どこかで、私抜きの何かが行われている。

 当面、平日は会社近くの仮眠部屋に戻り、週末だけ御門の家へ入る。

 そう二人で決めてから、最初の週末だった。

 昼食のあと、私は客間へ戻る途中で足を止めた。

 応接室の扉が、少しだけ開いていた。

 朔弥さんは、さっき電話で廊下の奥へ出ていった。

 取引先からの急ぎの連絡だと言っていた。

 一人になったから、聞こえたのだと思う。

 中にいるのは冴子と、取締役の一人だった。

 冴子は、今も御門ホールディングスの相談役として席を持っている。

 中にいる取締役は、御門の古い案件ではいつも冴子の顔色をうかがっていた人だ。会議では慎重な意見を言うのに、最後には必ず冴子の望む方へ票を寄せる。

 私は引き返すべきだった。

 でも、聞こえてしまった。

 扉の向こうの二人は、私が廊下にいるとは思っていない。

 その油断の分だけ、声は少しだけ軽かった。

「臨時総会は、一ヶ月後でよろしいかと」

 取締役の声だった。

「社長には
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  • 子どもはまだかと責められ、夫には離婚を告げられましたので、都合のいい妻は卒業します   第158話 ゆっくりでいいから、元気に生まれてきてくれ

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